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上水道管の中の赤サビには注意が必要
飲み水の水道管の内部は、普通は見る事ができません。
普段は見えない上、出てくる水道水も透明に見えるため、水道管の内部の汚れや痛みは軽視されがちです。
水道管の内部には赤サビが発生します
一般的な宅内の水道管は鉄でできています。
その水道管の内部は常に水道水で満たされていますが、その水のせいで水道管の内部は年月とともに赤サビが発生し、進行していきます。
→ 上水道管はなぜサビるのか
赤サビはまさに進行中のサビで、粘土のように水中に溶け出しやすいため広範囲に広がっていきます。
その赤サビの量が増えてくると、赤水と言われるように目に見える状態で水道水に混入してきます。よく数日間水道水を使わなかった後に水道を出すと、最初だけ赤水が出るといった現象がみられますが、まさに赤サビが進行している目に見える証拠と言う事ができます。
普段は気がつきにくい赤サビ
水道管の中の赤サビは、普段よほどの事がない限り気がつきません。しかし、この赤サビが水道管の寿命を決定づけます。
水道管の寿命は１５年と言われています。この寿命を左右するのが内部の赤サビの量と進行具合なのです。
水道管の内部に赤サビが進行していっても、なかなかすぐに気がつくといった事はまずありません。
→ 水道管の寿命と種類
一般的に言われている赤サビ症状としては「赤水がでる」「水が臭う」「水の出が悪くなった」「洗濯物がすっきりときれいにならない」「洗面台や便器などが黄色く黄ばむようになった」などが挙げられますが、これらの症状が出てきた時は水道管としての寿命が近づいてきている証拠です。
普段は気がつきにくいが、確実に進行していく水道管内部の赤サビ。その赤サビの進行を食い止め、赤サビの被害から身を守るには定期的な水道管洗浄が必要です。
→ 水道管洗浄の必要性
人体にも建物にも悪影響を及ぼす赤サビ
赤サビは人体にとっても建物にとっても良い影響を与えません。
人体にとっての赤サビは、鉄分の過剰摂取として現れます。
人体は鉄分を蓄える構造となっているため、鉄分を長期間にわたって過剰に摂取すると問題となります。
また、お水がまずい、臭いといった直接的な現象として感じるケースもあります
→ 赤サビと健康（人体）
建物にとっての赤サビは水道管の寿命を縮め、水周りの様々な物に悪影響を与えます。
特に水道管のトラブルは非常に深刻で、その取替え工事には一般的に５０万円以上の費用がかかります。
また、微量の水漏れ（漏水）が長期間に及んだ場合は建物自体に湿気や水気によるダメージを与えます
→ 赤サビと建物
気がついた時は手遅れといったケースがほとんど
水道管になんらかの症状が出てきた時は、早急に洗浄などの対策が必要です。そのままにしておくと赤サビの進行によって水道管が寿命を迎え、水漏れ（水道管亀裂や水道管破裂）や詰まりを引き起こし、手遅れになってしまいます。
残念ながら、現在の一般的な認識は「水道管が破れたら改修工事をする」や「水が出なくなったら修繕工事を行う」といった事が当たり前になっています。
赤サビによってすでに微量の漏水が続いている場合、その湿気や水分が原因で床下にカビが発生したり建物の構造体が腐ったりサビたりしますが、その原因を単に場所や土地柄のせいにして床下換気設備や床下に除湿材を撒くケースもよくみられます。
赤サビの過剰摂取によって体調を崩した場合は医療費の負担が増える上、本人やご家族にとっての精神的苦痛も計り知れません。
そしてほとんどの方がまさか水道水の赤サビが原因とは考えもせず、本人のみならず家族全員で水道水をのみ続けてしまうのです。
このような手遅れになるまで待ったり、見当違いな対応をとる事は無駄な出費を生む結果につながります。
→ 水道管の取替え工事をすると
水道管の維持管理(メンテナンス）の重要性が注目されてきています
まずは正確な知識ととともにしっかりした水道管への意識を持つ事が、最低限の出費で快適に生活を送る基本です。
一般的に水道管は住宅設備の動脈といわれる程重要な設備です。それは生命の維持に必要不可欠な飲料水を供給する設備であり、またその水道管が破裂や詰まりを起こすと、建物を建て直す程の大掛かりな工事につながってくるからです。
水道管の維持管理（メンテナンス）は、今まであまりにも楽観視されすぎてきました。
その原因の一つとして「水道管は洗える」といった事実自体が広く知られていないという事も大きな問題でした。
また、「水道管洗浄業者」を装う悪質業者の蔓延も洗浄業者の信頼性を落とし、一般家庭において良い印象を持たれなくなってしまっています。
しかし、定期的な水道管の洗浄は住宅の保全管理として非常に重要かつ有効な手段です。
これを機に正確で客観的な知識を持つとともに、その有効性を実感して頂く事を強くお奨めします。
